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反応しない練習 草薙龍瞬師朝日カルチャーセンター講義3

 (続きです)

心を落ち着かなくさせる要素が三つあります。
《貪欲》
《怒り》
《妄想》

例えば『慢』という気持ちがあります。
自分の価値にこだわる心で、他人より自分が優れているというプライドも、他人より劣っているというコンプレックスも慢です。
これは「認められたい」という《貪欲》と「どこかに素晴らしい、理想の存在がある」という《妄想》の組み合わせでできています。
テレビの映像が三原色の組み合わせで成り立っているように、この三つの要素で私たちの心のチクチクはできているのです。
それに気づけるように訓練していきます。

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このあと実践でした。
部屋の電気を消して、目をつむって前を見ます。
そのまま手を握ったり閉じたりして感触を感じる。
(見ている、見ている)とラベリングする。
呼吸を数えながら感じる。
……というようなことをしたはずです。
というのも途中から記憶が飛んでおりました。
「瞑想」がまだ駄目なもので、スミマセン。

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こうやって言葉を使って自分の心を客観的に観察するのがラベリングです。
ラベリングしないと闇が無秩序のままです。

日常の心のほとんどが妄想です。
この妄想を無くすことは難しい。
でも、妄想に囚われていると霧の晴れないような感じが続いてしまいます。
「今ここ」への集中は、妄想を無くすことです。
右でも左でもいいから、手を意識してください。
目を閉じて。
そしてそのまま手をグーパーと開閉してみてください。
(いきなりここでも寝そうになった。何なんだ、催眠術か。他の人はちゃんとやっておられたのに……)

開いている、閉じている。
他の考えが浮かんだら、妄想しているとラベリングしてください。
では、目を開いてください。
目を閉じている時に手のイメージが浮かんでいたら、それは妄想です。
今見えているものは視覚ですね。視覚自体には苦しみはありません。

「分別智(ふんべつち)」区別するという心の使い方です。
心と体は違うと分かるのが最初のステージです。
ラベリングも区別することなので、この分別智の一つです。

(続きます)

生きとし生けるものが幸せでありますように。

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プロフィール

しの2012

Author:しの2012
2012年から仏教を学び、ヴィパッサナー瞑想に取り組んでいます。

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