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プラユキ師と面談3

(つづきです)
その時の私の表情はさぞや暗いものだっただろう。
「瞑想がつらくて苦しくてたまりません」

プラユキ師は一瞬困ったような顔をして、しかし明るい笑顔でこうおっしゃった。
「うーん、そんなにつらいなら、やめてみれば?」

え。
まじか。
「えーーー。いいんですか!?」

「一つの流れの中ではね。
ちゃんと自分の現状に『気づいて』の上なら、それもありなんですよ。
(私の愕然とした顔を見て)
あはははは!
どうだ、ここまで許しちゃうんだよ!
この『気付きの瞑想』の太っ腹なところを見たか!
あっはははは!」
無邪気に笑っておられる。
あまりのことに、師と一緒に笑ってしまった。

真剣に投げた球を、場外ホームランでかっ飛ばされた気分だ。

そうか、今日はこの一言を聞きに来たのか。

先だって、法友のけーさんがコメントを付けてくださったのも、ここまで来るべき予兆だったのかもしれない。

アファメーションやインナーチャイルドワークで「私は自分の感情、思考、行動の全てを受け入れます」と繰り返してきた。
でも「瞑想しないしのちゃんでも許すよ」は、自分の視野の中になかった。
この4年余り、毎日苦しみながらやめなかったのは「瞑想してない自分は許されない」という鞭を知らずに握っていたせいかもしれない。
無職なのに毎日がちがちの日課で暮らし続けているのも、条件を外された自分を許せないことの裏返しだったのかもしれない。
日中、自分を責める内語はもうほとんど起きなくなったけれど、もっと奥深くでやっぱり私は私を許せていなかったのだ。
綱につないだ家畜に「私は君の自由を認めるよ。でも綱からはずれちゃダメ」と言っているようなものだ。
残酷でバカバカしい私。

「今私、すごくちゃんとした日課で暮らしているんですよ。
朝起きて、仏さまにお茶を差し上げて、三宝帰依、懺悔、そして慈悲の瞑想。パユットー師の『仏法』を毎日3分読んでから瞑想をして、簡単な筋トレをして、お部屋をきれいに掃除して、ボランティアに行かない日はゴミ拾いか募金をし、……」
「わーすごーい、プラユキに爪のあかを煎じて飲ませてよ(笑)」
「こんなに日課でぎりぎりに自分を縛って鬱っぽいって、小さい子供の『しのちゃん』をお稽古ごとや塾で追い立てたあげくに『何かやりたいことはないの?』って聞いているようなもので、答えられませんよね」
「なかなかうまい比喩だね!
でも日課をきちっと作ってこなすとか、レポートをしっかり書けるとかは全く理性の働きで、それをずっと鍛えてきたでしょう。
鍛えた事情はともあれ、その部分をリセットして捨てたり、否定して無くそうとしたりするんじゃなくて、うまく使っていけばいいんですよ。
でもその日常はスゴイなー」
あははははと二人でひとしきり笑った後、こう聞かれた。
「今、さみしい?」
「……いいえ、そういう感じはありません」
「今さみしくないよね。この一瞬の繰り返しを死ぬまで続けたら、さみしくはならないでしょ?」

その時、この日二番目の発見があった。
(続きます)

生きとし生けるものが幸せでありますように。

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コメント

初めまして

初めまして。
私も瞑想が苦しくて辛くて進まず、プラユキさんに面談していただいた事があったので興味深く読ませて頂きました。
他の人に話したら暗くなりそうな話もプラユキさんの場合、和やかに受け止めて下さるんですよね。
どんよりして部屋に入った私が、気付いたら笑顔になってたこと思い出しました。
続きが楽しみです!

連続ドラマのように

毎日楽しく読ませていただいています。特にこのプラユキさんとの面談シリーズは連続ドラマのように次が待ち遠しい感じです。すごい展開ですね!

Re: 初めまして

みーん様

はじめまして。
コメントありがとうございます。

みーんさんも瞑想が苦しくて辛い時期があったのですね。
こうしてコメントを頂けると、自分だけではないと分かり、励まされます。
ありがとうございます。

私も笑顔で面談のお部屋を出ることができました。
プラユキさんにお目にかかれてよかったと思います。

みーんさんがお幸せでありますように。

Re: 連続ドラマのように

meiさま

コメントありがとうございます。
プラユキさんとの面談は、何かに引っ張られているような展開でした。
この面談をどう生かせるのか、今も自問自答中です。

meiさんがお幸せでありますように。

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プロフィール

しの2012

Author:しの2012
女性。
ヴィパッサナー瞑想に取り組んでいます。

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