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死ぬかと思った

※いささか尾籠な話題でもありますのでご注意くださいませ。

「翌日は雪」の予報が出ていて、ことのほか寒い夜だった。
午前二時ごろ、お手洗いに行きたくなった。腹痛がする。
夕食を思い返しても、ちゃんと火の通ったものしか食べてないし、まあ食べすぎと言われればそうかも知れんが、普段通りの量といえばそれもそうだ。などと首をかしげながらお手洗いに入った。

座っていきむ暇もなく排泄。
夕食からの時間を考えると、私の消化器の処理能力はなかなか高い……などとポジティブ思考でとらえていたのもつかの間、どんどん出荷されてくるものが製品から半製品、ほぼ原材料の未処理品を経て工場の内壁に近くなってきた。
そんなにがんばって出荷しなくてもいいんじゃないか、というか、明らかに工場長が狂ってるぞ。

お腹が痛いだけではなくて、何かおかしい。
聴覚が変になって、視野が急に狭くなってきた。手足の感覚がなくなって、冷汗が出てくる。
脳貧血、もしくは低血圧。
今までの人生で4~5回過労で失神したことがあって、それと似ているのだが微妙に違う感じもある。
意識が遠のき始めている。
(今までは帰ってこられたからよかったけど、今回帰ってこられなかったら、死ぬってことか)
(死ぬってなんて簡単なんだ!体ってなんてもろいんだ!)
とにかく気を失ったら最後と思えて、何とかして意識をしっかりしようと焦る。
体をくの字なりに折って、頭を下げる。
同時に、死体を見つけた人にご厄介をかけないよう、とりあえず水を流して始末をする、がすぐにまた腹痛に襲われる。
後で考えれば、自分の葬式に自分は出席できないんだから、どんな間抜けな死に方でも恥ずかしくはないのだが、いつまでも『我』が存在するという妄想は強固なものですな。

(待って待って、なんとかしてもうちょっと生きていたい!)
という強烈な思いが湧いてきた。
これも後で考えて面白かったのは、生きてたからって何をしたいというわけでもなく、それでもただ生きていたかったんですよ。
私が死んでも、困る人って全然いないんです。
仕事もしてないし、養ってもいないし、介護もしてないし。
そりゃ、友人など悲しんでくれる人はいるでしょうが。
自分でも今生きているのは余生だなーとか思う位なのに、それでも強烈に「死ぬのは嫌」だった。

しかもその時に、(誰にも看取られないで死ぬのっていやだ)って思ったんです。
普段は「一人で死ぬのは別にいいよ。孤独死オーケー、ウェルカム」ぐらいに考えてたくせに、いざという時には外に助けを求めたい自分がいましたよ。
そういう想念が湧いてきた自分を否定はしない。
「まあ、こんなもんだよしのちゃん」って感じです。
でも死に瀕した時に、心にアットホームな感じ、「自分はこれでいい」というあの感覚が湧いてきたらもう少し楽に死ねるんじゃないかと思いました。看取られていても一人でもね。

「本当に自立できたら、死ぬとき楽だろうな」
っていうのが、今回死にかけてみての感想です。

結局、意識を失う前にふっと血流が戻ってきた感じがあり、(あ、助かった)と分かった。
そして突然腹痛も下痢も止まり、キツネにつままれたように布団に戻って朝までぐっすり寝ました。
ええ、今はすっかり元気で、相変わらずのらりくらり暮らしております。どうぞご心配なく。

次はもうちょっとうまくやれるといいんですけどね。

生きとし生けるものが幸せでありますように。
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プロフィール

しの2012

Author:しの2012
女性。
ヴィパッサナー瞑想に取り組んでいます。

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