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アチャン・ニャーナラトーの日帰りリトリート24

(続きです)

縁起のお話をしたいと思います。
何度もしゃべっていますが、大切なことです。

こうやって私たちが生きていく日々を、どうやって自分を確かなところに育てていくかという話です。
仏教の本では何冊にもなるようなお話ですが、今日はパッチューパンナ「今、ここ」とこの縁起がどう関係あるのかということをざっくり話します。
こまかいところは不正確になるかもしれません、お許しください。

十二縁起
「縁起」は「因果」という言葉とはちょっと違います。
因果は「原因」と「結果」です。
例) 珈琲を飲んで→目が覚める
例) 暴言を吐くと→自分に嫌な思いが生じる

縁起は「縁って起こる」、縁は原因とは違うことを理解してください。

《十二縁起》
1.無明(むみょう avijjā)-明るい、暗いではなくて智慧がないということ。

2.行(ぎょうsaṅkhāra) - 諸行無常の「行」ではなく、エネルギーのようなものです。「~たい」「~はいらない」「~に行きたい」など

3.(しき viññāṇa) -

4.名色(みょうしきnāma-rūpa) -名=心=目に見えないもの。思い、言葉、記憶など。色=体、モノ。目に見えるもの。

5.六処(ろくしょ saḷāyatana) - 六入ともいう。感覚器官。眼・耳・鼻・舌・身・意。経験の入り口である。六つめに「意」があるが、これは心で、瞑想ではここを中心に観察する。

6.触(そく phassa) -感覚器に刺激がふれる。見える、聞こえる、嗅ぐ、味わう、ふれる、思う。

7.受(じゅvedanā) - 刺激が起きると「感じ」が生じる。3種類で「楽」「苦」「どちらでもないもの」がある。

8.愛(あい taṇhā) - 渇愛。欲しい・したい。wanting。

9.(しゅupādāna) - 執着になる。しっかりつかんでいる。

10.(うbhava) - ~になる。becoming。

11.(しょうjāti) - 行動化する

12.老死(ろうしjarā-maraṇa) - 行為が始まって、完了する。ストーリーの完結。欲しいものがあった時手に入れてしまえばもうそれ以上行動は必要ない=死
(この後また1の無明へとつながる)

十二縁起は輪廻の仕組みをわかりやすく説いたものです。テーラワーダで伝統的には過去世、現世、来世と輪廻してゆくことになっていますが、同時に現世で今起きていることの説明もできます。
ここでは後者の説明をします。

分かりやすく、お酒の依存症の例を出します。

行→識
人間は見たいものしか見ていないし、見たいから見ているということになっています。
私はお酒を飲みたいという気持ちがありませんので、街中でお酒の広告が出ていてもあまり見ていないんだと思います。
しかし、酒好きの人はお酒の広告をよく見ていることになる。特に飲みたい人にとっては、目に入るということになるでしょうね。
この「飲みたさ」は一人一人違います。

行(飲みたいなあという気持ち)があると、目に入る=識・眼識が働きます。
目と看板だけではなくて、眼識の3つがそろって「見えている」という状態になります。
お酒に関心がない人は眼識が働かないから、広告が目に映っても見えていないのです。
しかし行(飲みたい思い)のある人は、これに縁って識が生じる。
ここ、因果とは違っていることに注意してください。
行が、識に変化するのではなく、行「に縁って」識が生じています。

昨日からこうやってお話していますが、皆さんの聞き方によって聴こえていたり、間違って聞いていたり、聞いてなかったりします。

(続きます)

生きとし生けるものが幸せでありますように。

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プロフィール

しの2012

Author:しの2012
女性。
ヴィパッサナー瞑想に取り組んでいます。

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