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アチャン・ニャーナラトーの日帰りリトリート3

(続きです)

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さて、修行という話ですが、「いったいこれは何をしているのか」ということを最初に確認したいのです。

最近、タイの洞窟でサッカーチームの少年たちがコーチと共に閉じ込められ、奇跡的に救出されるというニュースがありました。
(参考・ニューズウィーク日本版2018年7月9日「タイ洞窟のサッカー少年たち、心身を支える瞑想で耐えた9日間」)

私はその時イギリスのお寺にいて、住職が不在だったのでBBCローカルのインタビューに答えました。
「少年たちと一緒に閉じ込められたコーチは、実は過去にテーラワーダで出家していたというが、そのことは今回の救出に役に立ったのか?」という質問をされ、答えはもちろんYESですが、他にもいくつか質問をされました。
時間が限られていてほんの少ししか答えられなかったのですが、質問をもらったおかげで考えるきっかけになりました。

洞窟に閉じ込められている状況、当然、たいへん厳しいものです。
洞窟内に水はあったようですが、食べ物は乏しく、懐中電灯の電池もわずかしかなかったようです。
助かるかどうかわからない、強い不安があったでしょう。

こういう時にパニックになると、最悪です。
考えることにはエネルギーを使いますから、食料がないのにエネルギーを使ってしまうと生き延びられなくなります。

そういう時に、心をどう扱うかが重要になってきます。
コーチがお寺で暮らしたという経験は、もちろん役に立ったでしょう。
突然こうした状況になったら、「気をつけよう」といくら思っても、トレーニングしていない心は扱えないか、扱うことがとても難しい。
極限状態での恐怖、不安、いろんな考え、意見―こんなことしなければよかった、ああすればいいのに、なぜこの人はこんなことをするんだ?―パニックになったり、他者と対立が生じたりする。
その自分の心、考えにどう付き合うのか。
重要です。
この場合はコーチが出家していたり、あるいはタイでのことですから子供たちにも瞑想経験があったのだと思いますが、そういう時に心を扱える基礎があったといえるでしょう。

(続きます)

生きとし生けるものが幸せでありますように。
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プロフィール

しの2012

Author:しの2012
女性。
ヴィパッサナー瞑想に取り組んでいます。

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