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世界人口の推移と輪廻転生説

「仏教って輪廻転生説じゃないですか」と、独覚の友人が言葉を継いだ。

せんだって(20180912)の話の続きである。
(独覚の、と書いたがこれは仮名で、友人は仏教や瞑想には関係のない人だ。)

「しかし世界人口は18世紀の産業革命より前は10億人に満たないと言われているし、20世紀に入って人口爆発がおきるけれど、それでも1950年ごろに約25億人、現在の人口が70億人以上いるわけでしょう。(2015年73億人 ウィキペディア「世界人口」より
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%BA%BA%E5%8F%A3
 )
だからすべての人間に前世があるっていうのは理論的に破綻していると私は思いますよ」

さすが私の友人、理屈っぽい。
「ああ、なるほど。
私が高校生の時に『僕の地球を守って』という漫画が流行っていたのを思い出しました。
たしかあれ、前世に別世界で集っていた親友を現世で探すって話なんでしょう?
私は読んでいませんが、『自分が前世でお姫様だった頃の知りあいを探したい』とかいう雑誌投稿が盛り上がっているという話を聞いたことがあります」
「そうそう、それ、しのさんは知らないでしょうが、あの時のコミケでは『前世の仲間と感動の再会を果たす』人たちが続出してねえ……」
オカルト、前世さがしがブームになって、とうとう作者が「これはフィクションです」という声明を出すに至ったそうだ。そりゃフィクションでしょ、漫画なんだから。

「そういうふうに『前世を知りたい、探したい』と思う人というのは、結局今の自分の状態への不満を前世に投影してるんじゃないでしょうか。『俺は本気出したらスゴイ』っていうのと変わりないような。
仏教の輪廻転生はそういう、自己憐憫のためのロマンチックなストーリーではないんですよ。私の理解では。

『ジャータカ』っていうブッダの前世を説いた物語があるんですけど、その中でブッダは鹿の王様だったり、兎だったり、地獄に落ちたりしてます。
まず人間の前世は人間という前提はありません。
身分が高い前世を持つ人間がすばらしいという設定もありません」
「へえ、そうなの」
「人間は増えてますけど、それ以外の地球上生物で絶滅しているものも多くあるじゃないですか。
そういう生物が人間に輪廻転生したとすれば、つじつまが合います。
前世がニホンオオカミやニホンカワウソやトキだった人がいるかもしれない。
アノマロカリス、トゥリモンストゥルム、ステゴサウルス、イグアノドン、デルモスチルスを経てやっと、人類に到達した、そんな人がいるかもしれない。

もっと単純に、今日生まれた赤ん坊が去年殺されたゴキブリの転生かもしれないし。
仏教は命に階級がないことになってますから。」
「なるほどね。私の前世もボウフラかもしれませんね」
「ははは。でもレジで割り込んでくるようなマナーの悪い人の前世はきっとカブトムシとかカナブンとか、行列という概念のないレベルの生き物だったんですよ。
そう思うと許せる気がしませんか」
「そうですかねえ」

あなたも私も、初めて人間に転生した『人間の初心者』かもしれない。そう思ったらいろいろ許せる気がしませんか?

生きとし生けるものが幸せでありますように。


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プロフィール

しの2012

Author:しの2012
女性。
ヴィパッサナー瞑想に取り組んでいます。

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