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レタス第一回マインドフルネス瞑想ワークショップ2

 (続きです)

こういうワークショップにくる方は皆さん真面目なんですよ。
そういう人は真面目に修行して、よけい苦しくなってしまう。
本当はその「苦しみを増やしてしまう仕組み」に気づかなくてはいけないけれど、気づけなくて苦しみを増やしてしまうんですね。
それをほぐす手伝いをしてゆきたいと思います。


坂井さんはマインドフルネス瞑想(ヴィパッサナー瞑想)によって強迫神経症を克服しています。
私はうつとパニック障害を発症したことがあります。
立って歩けなくなるほどエネルギーが枯渇してしまったけれど、その中でも、この経験は何かに活かせるという気持ちが残ってました。

私の症状がひどい時、妻に付き添ってもらわないと外を歩けないくらいだったんですね。それも、暑いのにパーカーのフードをすっぽりかぶって。そうしないと外界の刺激が強すぎて耐えられない。
そんなふうにして、横断歩道を渡るのもやっとだった時、交差点でバイクを横転させてオロオロしている人を見かけたんです。
見た瞬間、それまで妻に支えてもらってやっと立っていたのに、一人でその人に駆け寄ってバイクを立てなおして道路の端に寄せて、バイクの持ち主を力づけることまでできた。

病気になった時、自分は「マインドフルネスで治せる」というやり方を学び、教えてさえいたのに、こんな状態になってしまったという不安、恥ずかしさを感じました。
しかしこのバイクの人を助けた経験で、病んでいる自分は(人間は)本来のエネルギーがないのではなく、何かにそれをとられているだけで、ほんとうに大切なことにはエネルギーを出せるのだという希望を持つことができたんです。
そして、大きな幹線道路だったにも関わらず、交差点に飛び込んだ僕に誰もクラクションを鳴らさず、時間が止まったかのように全ての車が停車して待っていてくれた、と言っていた妻の言葉を聞き、世の中の優しさも感じました。

クリシュナムルティを一行だけ引用します。
「注意深くありなさい。注意深くいられない時には、それに気づいていなさい」

元気な時には余計な事をしてしまうんですが、病気や何かで精いっぱいの時には、ただ「それ」といるだけになります。
余計な願望や不安を持つと無自覚なうちに力が入ってガチガチになってしまうけれど、そういうことをしなければ柔らかく、苦のない状態でいられます。
その、「それ」と柔らかく接している状態がマインドフルネスでいう「スペース」、ただし「それ」とずっとこうしていたいと思うと苦しむし、「それ」はなくなってしまう。
病んでいる人が回復するのは、「それ」と接している「スペース」にいる、いていい、いることができるとわかるときじゃないかと私は思います。
むしろ、本来この「スペース」なしに人は生きられないんじゃないかと思う。

(続きます)

生きとし生けるものが幸せでありますように。
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プロフィール

しの2012

Author:しの2012
女性。
ヴィパッサナー瞑想に取り組んでいます。

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