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冷房と罪悪感

今年の夏は、ひどく暑かった。
と、過去形で書いているが、これを書いている今は八月の中旬、窓の外は目も眩むばかりのお盆の暑さ。あと三週間やそこらで涼しくなっているとはとても思えない。
これを読んでいる皆様(と私)はいかがお過ごしでしょうか。

2018年7月の猛暑と豪雨は、「上層のジェット気流の大きな蛇行が繰り返されたこと」による「異常気象の連鎖ととらえるべきだ」と気象庁から発表があったが、今までに経験したこのない体温越えの暑さを東京でも感じた事であった。

とうとう一線を越えてしまった。
夜、寝る時に冷房をつけっぱなしにするようになったのだ。
一人暮らしになっても網戸のまま汗だくになって寝ていたのだが、昨今それは不用心すぎる。それに夜中の気温が高すぎる(市街地のせいか午前2時でも30℃を超える)ことで体が休まらなくなってきた。
エアコンを28℃か29℃くらいに設定すると何とか眠れる。
でもそうすると、日によっては24時間以上つけっぱなしになってしまう。

つけっぱなしで寝て起きて、つけたままカーテンを閉めて(遮熱のため)1日過ごすと、どんよりした気分とうっすらとした罪悪感が心に浮かぶ。
(こんなことをしているのは、良くないのではないか)というあの気分だ。
良いも悪いも、こんな気候にエアコンつけずに頑張ってたら悪くて入院、良くて処方薬の倍増と寝たきり生活が待っている。
かけ放題にかけている今ですら、炎症で皮膚に点々が浮かび、髪は抜け落ちて手足の皮が剥けかかっているというのに。

この罪悪感、何をやっていても浮かんでくるのだからあまり取り合わない方がいいのだが、クーラーに関しては2つくらい理由がありそうだ

一つは「ゼエタク」。
平成が終わろうとしている今時。
7月の電気代は1年前と比べて1,000円少々しか変わらなかった。
健康状態を考えたら元を取っているといってもいい。
でも「暑い時に涼しくするのはゼエタクやわ」という亡き母、父、父祖重代の亡霊が囁くのである。今、ちょうどお盆だけに。
貧乏性という亡霊であり遺伝子だ。
現在の自分の健康を基準に考えて、こういう呪いは早く解いていこうと思う。

もう一つは「環境問題」。
カフェのボランティアで知り合った外国人研究者の女性は、決してエアコンを使わないそうだ。
本国ならともかく、ここは日本で湿度も高い。
35℃以上ありそうな事務室に入った時にも「私のアパルトマンと大して変わらない」と嘯いていた。
「自分たちの子孫によりよい環境をのこすためにも、エアコンは使うべきではない」うーん、そうおっしゃられましても。
私も悪い環境よりは良い環境をのこす方がいいと思っている。だからエアコンが排熱していることを思うと申し訳ない。
しかし事ここに至って、エアコンなしで東京に住むのは現実的に不可能でしょう。
こちらの罪悪感に関しては、冷房を上手に利用すること―一人でいるより公共の場にいく、温度計を確認する、扇風機を併用する等―ぐらいしか対応が思いつかない。

ともあれ罪悪感をこじらせておくと、留置所や入管で取り調べを受けている人や低所得者がエアコンを使うことに異常に厳しい目を向けたりすることがあるので、そういう副作用にも注意しないとなあ。
100年後に存在するかどうかわからない環境より、今ここで生きているあなたと私のほうが大切ですから。

生きとし生けるものが幸せでありますように。
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しの2012

Author:しの2012
女性。
ヴィパッサナー瞑想に取り組んでいます。

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