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記事一覧

谷矢さん2

(続きです)青年はこう返した。「智慧の甘露というのはこたえられないものですね。人として為すべきことを全部終えて、私はここに安らいでいます。あの川にかかっている橋の下で、今夜は寝ます。渇愛が無くなって、火は吹き消されました。もう心配事は何もありません。」谷矢さんは言った。「商売敵は問題にならないね。うちの商品構成はしっかりしているし、社員は一丸となっている。景気が悪くなっても、お菓子はみんなに必要と...

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谷矢さん

12月6日のプラユキ師の『夜の瞑想とお話の会』に出席した。最近のプラユキ師の瞑想指導では徐々にサマタ的な手法も解説されるようになっていて、この会でも手動瞑想の他に目をつぶって感覚を追うタイプの瞑想を指導していただいた。一旦終了した後に、同じ会場で懇親会があった。順番に自己紹介をしていく中で、こういう方がいらした。「私はもう定年退職して、家族みんな健康で仲良く、時間がたっぷりあって趣味やスポーツを楽し...

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創作怪談 魔との対話2

(続きです)「何をなさいます!!」甲高い声でなじられ、手を振りほどかれたので、頭に血が上った。視野が赤黒く塗りつぶされたようになって、体じゅうを獣のような衝動が走りまわっている。女を突き飛ばし、抑え込んで、衣服をまくり上げた。闇の中に腿が白く浮かびあがる。暴れるので瓶で殴りつけた。堅い手応えと共に、腕から後頭部に電流のような刺激が走る。ぐったりしたのであわただしく犯す。ふいごの様な音がうるさいと思っ...

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創作怪談 魔との対話

人里離れた山奥の小屋に一人住んで、心を浄めようとする行者がいた。夜遅く、静かに坐していると灯火の中に魔があらわれた。魔は優しい声で言った。「行者というのはすばらしいものですね。麗しき心をもってこのように濁世を離れ、簡素に、静寂の中にいる。他の誰がこのように行いを正せることでしょうか。尊いお方よ、一つ教えていただきたい。忌まわしき過ちに殺すこと、盗むこと、姦通すること、偽ること、酒を飲むことがあると...

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プロフィール

しの2012

Author:しの2012
女性。
ヴィパッサナー瞑想に取り組んでいます。

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